Cocos Studio は、 Windows と Mac 上で動作する Cocos2d-x のUIエディタ・アニメーションエディタとして知られていますが、ここ最近機能が豊富になっています。従来、 Cocos2d-x を利用した Android 向けの開発は環境構築に苦労していましたが、 Cocos Studio を利用するとこの環境構築が大変容易になり、かつ Cocos Studio のみで APK 作成が可能となっています。
今回はこの Android の環境構築から APK 作成の一連の流れを紹介します。

1. Cocos インストール

まず最初に Cocos Studio をインストールしなければいけないですが、現在のバージョンでは Cocos と呼ばれるツールに Cocos Studio が含まれています。そのため、 Cocos2d-x の公式サイトから Cocos インストーラをダウンロードしてください。
http://cocos2d-x.org/download/
Cocos Studio ダウンロード

ダウンロードが終わったら、ダウンロードした Cocos インストーラを実行し、画面に従ってインストールを進めてください。特別な設定はないので問題なくインストールが完了するでしょう。

2. Cocos Studio の実行・設定

Cocos のインストールが終わったら、早速実行しましょう。画面右上にある「 New Project 」ボタンをクリックし、プロジェクトを作成します。今回は Cocos Studio を利用するため、 Editor の項において Cocos Studio にチェックを入れてください。そして最後に「 Create 」ボタンをクリックします。

  • Project Name … プロジェクト名
  • Project Path … 配置する場所
  • Engine Version … Cocos2d-xのバージョンの選択
  • Engine Type … エンジンの状態がコンパイル済み or ソースコード
  • Language … 開発言語の選択
  • Editor … エディタの利用
  • SDKs … プロジェクトに導入する SDKBOX (こちらについては「3rd SDK導入を容易にする SDKBOX の利用方法」をご覧下さい)

Cocos におけるプロジェクト作成

プロジェクトが作成されると、自動的に Cocos Studio が立ち上がります。次に Cocos Studio の設定を行いましょう。 Windows の場合は「 Editor => Preferences… 」、Macの場合は「 Cocos Studio => Preferences… 」を選択することで設定画面を開きます。そして左ペインから「 Platform 」を選択してください。この Android Path 項目で Android アプリの開発に必要な設定を行うことができます。

  • SDK … Android SDK のパスを設定
  • NDK … Android NDK のパスを設定
  • ANT … Apache ANT のパスを設定
  • JDK … Java Developer Kit のパスを設定

Cocos Studio の設定 ( Windows )Cocos Studio の設定 ( Mac )

ANT は Cocos に含まれているものを利用しますが、他の ANT を利用したい場合は「 Browse… 」ボタンより変更してください。ここで「 One Click Configure 」ボタンがあり、 適切な SDK, NDK, JDK をダウンロードすることができますが、本来必要な License Agreement の表記がありません。Google や Oracle のサイトより内容に同意した上でご利用ください。設定はこれだけです。

3. Android 端末で実行

設定が正常に整っていると、適切に編集を行ったプロジェクトを Android 端末上で実行することができます。メニューより「 Run on Android 」を選択し「 Run Project 」ボタン(ドロイドのアイコン)をクリックしてください。
Android 端末で実行 ( Windows )Android 端末で実行 ( Mac )

すると Android 向けにビルドが開始されますので、処理が終わるまでしばらく待ちましょう。
Android 向けのビルド

ビルドが正常に終了すると、自動で端末にインストール・実行されます。ここでのビルドは、プロジェクトのソースコードを含めてビルドを行っているため、Cocos Studio プレビュー機能の動作と異なることに注意してください。
Android 端末上で実行

4. Android APK 出力設定・出力

画面上部にある項目から「 Publish and Package… 」を選択します。
Android APK 出力設定

「 Publish and Package 」画面が表示されますので、そこから「 Package 」にある「 Settings 」ボタンをクリックします。
Android APK 出力設定 ( Windows )Android APK 出力設定 ( Mac )

「 Project Settings」画面が表示されますので、左ペインから「 Package 」の項を選択するとパッケージ( APK )生成時の出力パス設定を行うことができます。適切なパスを入力してください。
Android APK 出力先設定 ( Windows )Android APK 出力先設定 ( Mac )

続いて左ペインから「 Android Setting 」の項を選択すると keystore や Build Options の設定を行うことができます。デバッグだけであれば設定は必要ありませんが、リリースするのであれば keystore や Package Identifier ・ Android Version の設定を行いましょう。ここで keystore を作成することも可能です。
keystore ・ Build Options 設定 ( Mac )keystore ・ Build Options 設定 ( Windows )

これで設定が完了しましたので、「 Publish and Package 」画面にて「 OK 」ボタンをクリックしましょう。
Android APK 出力 ( Windows )Android APK 出力 ( Mac )

パッケージのビルドが開始されますので、ビルドが終わるまで少し待ってください。正常に終了すると、「 Project Settings」画面で設定したパスに、 APK ファイルが出力されています。
Android APK のビルド

まとめ

従来のCocos2d-xでは、プロジェクトの作成・実行・APK作成などをコマンドプロンプトやターミナル上で行っていました。それが今回ご紹介したように全てGUI上で行うことができるようになり、非常に便利な開発環境となっています。また今回は紹介を飛ばしましたが、 Cocos のプロジェクト作成機能には、 3rd パーティ製 SDK の導入を容易にする SDKBOX の機能も有しています。さらに快適な開発環境になること間違いないので、ぜひこれを機に Cocos ・ Cocos Studio を利用してみてください。

One Comment

  1. 3rd SDK導入を容易にするSDKBOXの利用方法 | チラ裏開発メモ says:

    […] Cocos Studio を使った Android APK ファイル生成方法 […]